Ipsum

気紛れなる独り言。日々の記録。そして旅の記憶。Contact:https://form1ssl.fc2.com/form/?id=19e9c9a4137ecbe3 (共通メールフォームです。何かあればご利用ください)
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日々の記録。そして旅の記憶。

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開拓しすぎた。※軽い小噺付

行方不明だったデンファレが帰ってきたことに歓喜して、うっかりほかの曲も聴いてたら落ちましたいかんいかん。いやでもなんか、どう聴いてもうちのTTフレンちゃんなんですよね…なんなの、でしゃばりなの…?(ぶる…)
まあ、おかげさまで原稿進まんわ違うの書きたくなるわやらかしたいわでどうしようもないです時間のかかるユリリタはやめましたというか没った。改めて違う構想組んで春コミに出すことにしました。諦めが肝心。なのにユリフレもう一本書きたいとかどゆことなの……勝手にいちゃいちゃしててよね。(デフォルトです)

うーんうーん…少しだけ書いたらすっきりするかな……よし、ちょっとだけこぼす。ユリフレだから苦手な方は気をつけて。






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たとえ、どんなに遠く離れていたとしても、常に近い存在だった彼の居場所はすぐにわかった。そこで何をしているのかと少し考えてみるだけで、まるで読みとったかの如く分かり得てしまう。それが、少し嬉しくて。けれど同時に、実際にその傍らにはいられない現実を突きつけられる。
苦しい、とか。
つらい、とか。
寂しい、とか。
そんなこと、思う暇すらないくらい忙しい毎日に加え、遠く彼方から届く彼の言動を察しては心が温もりを感じる。頭ではわかっていても、心はそれだけで満たされるようで。
けれど、それでも不安に思うことはたくさんある。まさに生を分けた双子の如く彼が傷つけばその痛みは自身にも届くし、自身が不調を訴えるほど無理をしていれば彼もまた不調を訴えにくる。似ても似付かないはずの自分たちは、されどその根本では繋がっているのかもしれないと、そう思うようになったのはつい最近のこと。
だからこそ、互いが今何を思い、何を願うのか手に取るように分かってしまうのが、少し不安でもある。

「フレン」

ふいに、名を紡がれたと同時にこつ、と額をつつかれた。軽い痛みが襲ったものの、続いた言葉に苦笑を浮かべるしかなかった。

「仕事するか考え込むか休むか食うか、どれか一つに絞れ。みてて俺がつらい」
「はは…どうして君がつらいのさ」
「それを同時にしなきゃなんねぇほど追いつめられてんのかと思わざるを得なくなるからな。まあ、実際そうなんだろうけど」
「……わかってるなら少しは手伝ってくれても、」
「俺が手伝えるのはお前の休息くらいだよ」
「………屁理屈」
「うっせ。休ませんぞ?」
「遠慮しとくよ」

再び視線は手元の資料へと向き、いつもの仕事モードへと変わる。そうなれば暫くは反応ないな、と決めつけ、彼はあまり使った記憶のないベッドへと腰掛けた。
暫し沈黙とともに静寂が、室内を包む。時に聞こえるかりかり、という音は書類に何かを書き込むペンのこすれる音だろう。あたりを見渡していた視線をフレンへと向け、その作業をただ眺める。しかし数分、いや数秒もしないうちに背後でとす、と倒れ込んだ微かな音が届く。
落ち着かないのだろう。
じっとなんてできた試しのない親友だからこその、行動だ。

「………ユーリ」

カタン、と椅子から立ち上がり、今まさに寝転がっている彼の元へと赴く。

「お、どした?」

寝転がったまま、彼は視線だけを自身に向け、柔らかく笑みを浮かべている。
ああ、そうだ。
僕らは、根本から繋がっている親友だ。

「……休憩、付き合ってくれるんだよね?」
「………ほら、しっかり休め。今なら腕枕と抱き枕付きだぜ?」
「もう…抱き枕は君が、だろう?」
「はっは、バレたか」

軽口をたたきながらもぽんぽん、と寝転がるすぐ横をたたき催促する彼に、またも苦笑を浮かべて望み通りにその傍らへ体を沈める。
どれだけ休んでいなかったのか。検討も付かないほどの激務に追われ、すでに限界を訴え続けていたらしい体は、横にした途端もう動くことを拒否したかの如く沈んでいくのを感じた。

「…ったく、少しは気付け」
「ごめん…」
「よし、次からちゃんと休まなかったらお仕置きな」
「ちょ、無茶言わないで、」
「なーんも聞こえませーん。嫌っつーなら今からしてもいいけど?」
「遠慮、しとく」
「残念」

くつくつ、と意地悪く笑う彼を睨みながら、言い返せない自分にもどかしさを覚える。事実、こうしていわれるまで気づかなかったのだから、どうしようもない。
それでも、と。

「………ありがとう、ユーリ」

近くにあるこの温もりが、不安で張りつめた心を癒してくれる。何もいわない彼だが、きっと思っていることは同じなのだろう。

「…どういたしまして」

くしゃり、と金糸を撫でるその手つきが、何よりの証拠。どこまでも優しく、甘い彼が、やはり心配で大好きだ。
浮ついた意識の中、そんなことを思いながらフレンはゆっくりと降りてくる微睡みに委ねた。




おわる。



…うん、少しだけすっきりした。でもあれだ、えっちがしtじゃなくて書きたいんだ。(結論)
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